子どもが不登校になった場合に、親としてはすぐにでも理由を知りたいと思うのは当然のことです。
しかし、すぐに理由を言ってくれることはまれで、無理に聞こうとすると殻に閉じこもってしまうこともあります。
不登校の理由を本人に聞けない場合に、親はどうしたらいいのか、その対処法をまとめました。
目次
不登校の理由を本人から聞けない時に他の誰に聞いたらいい?
本人が理由を言わない時には、まずは学校の先生や友達に、心当たりがないか聞いてみます。
はじめから学校に問題があると決めつけずに、まずは子どもの学校での様子を知ることから始めます。
学校の先生と話す
担任の先生と話すことで、クラスでの様子や授業中の態度について知ることができます。
親や先生のお互いの心当たりを話したり、解決には何ができるのかについて話し合うことができます。
中学生以上は部活での人間関係がきっかけのこともあるので、その場合は部活の担当の先生にも話を聞くか、担任を通じて聞いてもらいます。
クラスの友達に聞いてみる
クラスの細かな人間関係は、担任の先生では分からないこともあるので、子どもの友達に聞くことも大切です。
ただし、本人が理由を言わないのと同じように、友達も必ずしも話してくれるとは限らず、特に中学生以上は難しい面もあります。
直接不登校のことには触れず、クラスの様子や友達関係から遠回しに聞いたり、友達のお母さんにそれとなく聞いてもらうなどの工夫も必要です。
不登校の理由を本人から聞けない時、家庭での対処法は?
無理強いしない
一番してはいけないことは、叱ったり責めたりして、無理に理由を聞こうとすることです。
無理に聞いても本当の理由を言わずに嘘をつくことも多いので、問題解決にはかえってマイナスになります。
本人の気持ちを受け入れる
理由はひとまず置いておいて、本人が今なにを感じていて何が辛いのか、その感情を受け入れてあげることが大切です。
親が子どもを受け入れてあげなければ、子どもは不登校の理由を話してはくれません。
理由を知ることにこだわらない
不登校の理由は複雑で、きっかけになる出来事は学校であったとしても、根本的な理由は別にあって、本人も気づいていない場合があります。
きっかけや理由を知ったところで、それが解決の糸口になるとは限りませんし、家庭の問題なら親子で向き合うことでいずれ理由は分かるはずです。
理由が分からなくてもまた学校に行けるようになることも多くあり、理由を知ることに親がこだわらないことも大切です。
不登校の理由を本人から聞けない時、親ができる対処法まとめ
本人以外に話を聞く人は?
・クラスの担任や部活の先生に、学校での授業態度や人間関係について聞いてみる。
・クラスの友達やそのお母さんに、それとなく話を聞いてみる。
・はじめから学校に問題があると決めつけずに、まずは子どもの学校での様子を知ることから始める。
家庭での対処法は?
・叱ったり責めたりして無理に理由を聞こうとしない。
・本人が今なにを感じていて何が辛いのか、その感情を受け入れて安心させてあげ、話がしやすいような親子関係を築く。
・不登校の理由は複雑で、根本的な理由が他にあることもあり、本人にも良く分かっていないことがある。
・理由が分からなくてもまた学校に行けるようになることも多くあり、理由を知ることに親がこだわらないことが大切。