不登校の7つのタイプとは、不登校を状態別に7つのタイプに分類したもので、秋田県総合教育センターがまとめたものが元になっています。
タイプ別に分けて子どもの状態をよく理解することで、より的確な対応ができるようになり、不登校の早期解決にもつながります。
不登校の7つのタイプについての解説と、タイプ別のなりやすい子どもの性格についてまとめました。
目次
不登校の7つのタイプと見分けるためのそれぞれの特徴とは?
不登校の7つのタイプは次のように分類されており、それぞれに特徴があります。
タイプ1 母子分離不安型
小学校の低学年に多くみられ、子どもが母親から離れることに強い不安を感じていて、学校へ行けなくなるタイプの不登校です。
タイプ2 情緒混乱型
学校へ行かないことを気に病み、混乱や落ち込みが大きいタイプで、学校へ行く時間になると頭痛や腹痛を訴えることが多いのが特徴です。
タイプ3 混合型
気分の落ち込みはあっても好きな事はできるタイプで、朝起きるのが苦手などの生活面の乱れがあったり、些細なことがきっかけで不登校になるタイプです。
タイプ4 無気力型
学校に行かないことにそれほど罪悪感を感じておらず、何事にも無気力で、ゲームなどの好きな事だけをして家に引きこもるタイプです。
タイプ5 人間関係型
いじめなどの学校での人間関係が原因のタイプで、登校時に頭痛などの身体症状を訴えたり、理由を言えずに一人で悩んでいることが多いのが特徴です。
タイプ6 ストレスによる神経症を伴う型
何らかのストレスが原因で、頭痛や腹痛などの身体症状、不潔を恐れるなどの強迫性の神経症状や摂食障害などの神経症の症状を伴っているタイプです。
タイプ7 発達障害や学習障害を伴う型
発達障害や学習障害があるために、学校での人間関係が上手くいかなかったり、学業不振で不登校になってしまうタイプです。
不登校の7つのタイプ、タイプ別のなりやすい子どもの性格は?
不登校の7つタイプのうち、神経症や障害が原因のタイプ6と7を除いた、タイプ1~5までのそれぞれのなりやすい性格は以下のようになります。
タイプ1 母子分離不安型
基本的には性格よりも親子関係に起因しますが、年齢よりも気持ちが幼く依存心が強かったり、独占欲が強い傾向の子に比較的多いタイプです。
タイプ2 情緒混乱型
まじめで几帳面な性格の子や、完璧主義で理想が高すぎたり、他人の評価を気にする性格の子がなりやすいタイプです。
タイプ3 混合型
年相応の自立心が育っておらず、困難にぶつかるとすぐ投げ出してしまうなど、甘えや依存心が強い性格の子がなりやすいタイプです。
タイプ4 無気力型
まじめで頑張りすぎる子や主体性が無く自分に自信がない子、他人に心を開くのが苦手だったり、将来に対する不安が強い子がなりやすいタイプです。
タイプ5 人間関係型
性格的なものが直接関係ないこともありますが、年齢よりも考えが未熟だったり、依存心が強く自分で物事を解決するのが苦手な子がなりやすい傾向にあります。
不登校の7つのタイプとタイプ別のなりやすい子どもの性格まとめ
・タイプ1 母子分離不安型
小学校の低学年に多くみられ、子どもが母親から離れることに強い不安を感じている。
性格よりも親子関係に起因するが、年齢よりも気持ちが幼く依存心が強かったり、独占欲が強い傾向の子に比較的多い。
・タイプ2 情緒混乱型
学校へ行かないことを気に病み、混乱や落ち込みが大きいタイプで、学校へ行く時間になると頭痛や腹痛を訴えることが多い。
まじめで几帳面な性格の子や、完璧主義で理想が高すぎたり、他人の評価を気にする性格。
・タイプ3 混合型
気分の落ち込みはあっても好きな事はできるタイプで、朝起きるのが苦手などの生活面の乱れがある。
年相応の自立心が育っておらず、甘えや依存心が強い性格。
・タイプ4 無気力型
学校に行かないことにそれほど罪悪感を感じておらず、何事にも無気力で、ゲームなどの好きな事だけをして家に引きこもる。
まじめで頑張りすぎる子や、主体性が無く自分に自信がない子、将来に対する不安が強い子。
・タイプ5 人間関係型
いじめなどの学校での人間関係が原因のタイプで、登校時に頭痛などの身体症状を訴えたり、長引くと昼夜逆転や引きこもりになりやすいタイプ。
年齢よりも考えが未熟だったり、依存心が強く自分で物事を解決するのが苦手な子がなりやすい。
・タイプ6 ストレスによる神経症を伴う型
何らかのストレスが原因で、頭痛や腹痛などの身体症状、不潔を恐れるなどの強迫性の神経症状や摂食障害などの神経症の症状を伴う。
・タイプ7 発達障害や学習障害を伴う型
発達障害や学習障害があるために、学校での人間関係が上手くいかなかったり、学業不振で不登校になってしまうタイプ。