それまで何の問題も無いように見えたのに、ある日突然体調不良を訴えて学校を休んだら、そのまま不登校になってしまう子どもがいます。
こういったタイプの不登校は、小さな頃から良い子であまり手がかからず、まじめな性格の子どもに多いようです。
子どもが突然学校へ行けなくなってしまう理由と、親は家庭でどういった対応をすればいいのかについてまとめました。
目次
まじめな子に多い?ある日突然不登校になってしまう理由とは
ある日突然、不登校になってしまったという子どもの場合、多くは次のような理由があります。
エネルギーの枯渇
何の問題も無く成長してきた子どもが、ある日突然学校へ行けなくなってしまうのは、頑張りすぎて心身ともに疲れ果ててしまったからです。
まじめな子や完璧主義といった性格の子が、理想や目標を達成しようと頑張りすぎた結果、エネルギーが枯渇した電池切れのような状態に陥ってしまうのです。
本人は学校へ行きたいと思っているのに行くことができず、健康に問題がないのに、朝になると腹痛や吐き気などの体の症状を訴えます。
原因に見えるものはきっかけにすぎない
不登校になった原因として、部活で思うように活躍できなかったり、成績が伸びなかったりといったことが理由に思えることがあります。
しかし、それらは不登校になるきっかけに過ぎず、本人の性格や親子関係といった元になる原因が潜んでいます。
子どもに対していつも批判的な物言いをしていないか、厳しすぎる対応をしてこなかったか、子育てについて考え直す必要があります。
突然不登校になってしまった子どもに、親はどう対応したらいい?
では、頑張りすぎて学校へ行けなくなってしまった子どもに、親はどんな対応をしたらいいのでしょうか。
大切なのは、まずは安心して休ませることで、学校へ行かないことを責めたりせず、本人が元気を取り戻せるようにしてあげることです。
頑張りを認める
まじめなタイプの子は、学校へ行けない自分自身を誰よりも責めています。
それまで本人が必死に頑張ってきたことを親が認めて、今は学校を休んでゆっくり休息してもいいのだと思えるような対応をします。
安心させる
世の中には色々な選択肢があって、必ずしも学校へ行くばかりが大事ではないこと、学校へ行けなくても親の愛情は変わらないことを伝えます。
どんな自分でも親は受け入れてくれると感じることができれば、子どもは安心して情緒も落ち着いてきます。
褒める
家庭では、できるだけ子どもと過ごす時間を持つように心がけ、どんなことでもいいので子どもの良いところを見つけやり、言葉にして褒めてあげます。
そういった対応をすることで、子どもは失敗や挫折を乗り越えて、自分に自信を取り戻す助けになります。
子どもがある日突然不登校になった時、理由と親の対応方法まとめ
不登校になってしまう理由
・まじめな子や完璧主義といった性格の子が、理想や目標を高く持って頑張りすぎた結果、エネルギーが枯渇して不登校になる。
・部活で思うように活躍できなかったり、成績が伸びなかったりといったことがきっかけになることがあるが、根本的な理由は他にある。
・子どもに対していつも批判的であったり、余裕のない厳しすぎる子育てが原因になることも多い。
親の対応
・それまで本人が必死に頑張ってきたことを親が認めて、今は学校を休んでゆっくり休息してもいいのだと教えてあげる。
・世の中には色々な選択肢があって、必ずしも学校へ行くばかりが大事ではないこと、学校へ行けなくても親の愛情は変わらないことを伝える。
・家庭では親子の時間を持つように心がけ、子どもが自信を取り戻せるように良いところを見つけやり、言葉にして褒める。