不登校をもたらす原因として、様々な理由が挙げられ、意外な子たちが不登校になることが多くあります。
その中でも、不登校の生徒たちは頭がいい子が多い、とも言われています。
ここでは不登校の生徒に、なぜ頭がいい子が多いのか、その2つの大きな理由について、解説していきます。
感受性が強く、物事に敏感だから
不登校の生徒に、頭がいい子が多い理由の一つとして、感受性が強いことが挙げられます。
学校での勉強以外の様々なことに関心が強く、型にはまったことを嫌う傾向にあります。
また彼らは、様々な物事に敏感で、他の生徒たちが抱いていないことまで、事細かに感じたり考えたりしています。
それゆえに、些細なことでも人一倍こだわりを持ち、思い悩む傾向にあります。
それは時には几帳面さや、潔癖さ、そして不寛容さとなって現れることがあります。
こうした傾向は、教師や他の生徒との間で摩擦や軋轢を起こしやすく、人間関係を構築することが難しい一面があります。
そのため、クラスの中で孤立し、学校に居場所を失い、その結果、不登校となってしまうのです。
知能そのものが高いから
不登校の生徒に、頭がいい子が多いと言われるそのもう一つの理由として、その知能の高さが挙げられます。
知能が高いゆえに、自我に目覚めるのが早い傾向にあります。
しかし、学校における集団生活は画一的であり、一つの価値観を一方的に押し付けがちです。
不登校の生徒たちは、そのことに早くから気づいており、またそのことに対して違和感や抵抗感を感じています。
また、精神的に成熟しているため、他の同世代の生徒たちが幼稚に見えてしまうこともあり、そのような集団の中にいることが、本当のところ耐えられないという面も持ち合わせています。
そうした気持ちを抱きながらも、無理に周囲に合わせて学校へ通うのですが、感受性が強いだけに、学校生活全般やその人間関係において、様々なストレスを抱えやすい傾向にあります。
そして、何かをきっかけに我慢の限度を超え、フラストレーションが噴出したときに、それが不登校という形で現れるのです。
まとめ
不登校の生徒に頭がいい子が多い理由として、以下の2つが挙げられます。
・感受性が強く、物事に敏感だから
・知能そのものが高いから
これらの大きな2つの理由から、もしかしたら、彼らの中から傑出した才能が、見出される可能性もあるかもしれません。
そのような才能を発掘するためにも、画一的な教育ばかりでなく、このような生徒たちの受け皿となるような、多様性を尊重する教育の機会も、より一層充実させていく必要があるでしょう。