不登校の子供にプライドが高い子が多い3つの理由

皆さんは、不登校をしている子供たちが「内気で気弱な子が多い」という印象をお持ちになりやすいかもしれません。

けれども、不登校の子供たちの中には、プライドが高いゆえに、そうなってしまった子も多く見られます。

ではなぜ、プライドが高いと不登校になってしまうのでしょうか?

ここでは、その3つの理由について説明します。

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自分だけでなく他人にも厳しい、2つの理由

不登校の子供にプライドが高い子が多い、3つの理由のうち2つは、以下のように自分にも厳しく、また他人にも厳しいという点が挙げられます。

(1)完璧主義

不登校の子供が不登校になる前は、遅刻もせずに学校に通い、成績も良く、部活も休まず参加していたという子が意外と多くいます。

けれども、彼らは常に完全でなければ気が済まず、例えば一度でも「寝坊して遅刻をした」「テストで良い点が取れなかった」というだけで、「全てが終わる」と考える傾向にあります。

彼らは、クラスメートをはじめとする周囲の評価を極度に気にしがちです。

これらのミスや失敗に関して、周囲が自分に対して「ネガティブな感情を抱いているのでは」という不安を抱き、自分の心が傷つくことを恐れます。

その不安が増大し重圧となって、学校に行くこと自体が嫌になってしまうのです。

(2)「こうあるべき」ということに厳格

不登校の子供たちには、様々な物事に対して「こうあるべき」ということに厳格であることも見受けられます。

それを守り通している自分は、そうでない者よりも優位であると感じることによって、プライドが高い自分を作り上げています。

その一方で、他人に対しても「こうあるべき」姿を求め、妥協を許さないために、クラスメートとも摩擦を引き起こしてしまいます。

その結果、クラスの中で孤立して、不登校になるケースもよくあることです。

特別な存在の「僕」「私」

(3)自我が強く「僕/私は特別な存在」だと考えている

少子化の現在は、子供たちの自我を肥大化させやすい

少子化の現在、両親から大切に育てられている子供たちは、非常に多いでしょう。

しかし、大切に育てられすぎた結果、自我が肥大化してしまった子供たちも少なくないでしょう。

不登校になる子供たちの、プライドが高いもう一つの理由として、このように自我が肥大化してしまったことも挙げられます。

「特別な存在」という意識が成長を阻む

自我が肥大化すると「僕/私は特別な存在」と考えるようになります。

そこでさらに自立心が養われずに、依存心が強くなってしまった場合「僕/私は周りから~してもらって当然」とさえ思うようになります。

そうなると、協調性は養われず、周囲に対してわがままに、また尊大に振る舞いがちになります。

ここでも、クラスメートとの摩擦が生まれて孤立しがちになります。

依存心も強い場合は要注意!

さらに、依存心からくる「周りからしてもらって当然」という気持ちから、努力を怠りがちになるため、対人スキルから勉強・スポーツに至るまで、周囲から取り残されるようになります。

そうなると「特別な存在」である自己の理想像と、現実の「周りから取り残された自分」との間のギャップに悩まされます。

そこで学校へ行くことを嫌がり、理想と現実とのギャップに悩まされることのない不登校を選択するようになるのです。

まとめ

不登校の子供に、プライドが高い子が多い理由として、以下の3つが挙げられます。

(1)完璧主義
(2)「こうあるべき」ということに厳格
(3)自我が強く「僕/私は特別な存在」だと考えている

そのような子供たちに対しては、以下の3つを理解できる機会を作る必要があるでしょう。

(1)人間なら誰しもミスや失敗を犯すこと
(2)物事を柔軟に捉えられるようになること
(3)そして世の中は「人と人とが、持ちつ持たれつで成り立っている」

大人へと成長していく過程において「妥協」と「寛容さ」を学んでいくことは、大変重要であります。

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