不登校になると、あるいは不登校から復学すると、どうしてもクラスの反応が気になってしまいます。
クラスメートからどう思われているのか、当事者にとっては、とても不安なところでしょう。
ここでは、その4つの要因について、説明していきます。
目次
何だか居心地の悪い、2つの理由
(1)親しい間柄でも、どことなくよそよそしい
不登校から復学すると、不登校になる前まで親しい間柄だった子も、どことなくよそよそしい感じで接してくることがあるかと思います。
あたかも、腫れ物にでも触るかのような反応を、クラスメートから受けるかもしれません。
しかし、親しい間柄でしたら、心配はいりません。
こちら側が自然体でいればきっと、すぐに元の間柄に戻ることでしょう。
(2)知らない子からは奇妙な目で見られる
特に学年をまたいで不登校だった子が復学したときは、親しくない子や全く知らない子ばかりということも多くあります。
復学して教室にいると、周りから珍しがられるなどして、奇妙な目で見られることもあるでしょう。
まるで、よその学校から転入してきたときのような、居心地の悪さを覚えることもあるかもしれません。
けれども、当事者側が不登校に対して負い目を抱かなければ、自ずと新たな人間関係を構築することができるでしょう。
人間関係に由来する、2つの理由
(3)ネガティブな言葉を投げかけられるのでは
不登校の子が復学したときの反応として、クラスメートの多くは、戸惑いや気遣いから遠慮がちな接し方をしてくることが多いのですが、中には意地の悪い子や気遣いのできない子もいます。
このような子たちは、当事者のことを知っていようが知っていなかろうが構わず、平気で心ない言葉を投げかけることがあります。
例えば「サボり魔」だとか「宿題なんてやらなくていいよなぁ」などと嫌味を込めて言ってくるかもしれません。
けれども、そのような子たちのことは構わずに、親しかった子あるいは親しくできそうな子たちと付き合っていきましょう。
(4)再びいじめが始まるのでは
いじめが原因による不登校の場合、クラスメートたちは当事者自身のことを、不登校の間も悪く言っているのではと懸念を抱くことでしょう。
また復学の際も、いじめを受けてきたトラウマから、同じクラスに戻る場合も、仮に転校して新しい人間関係から始まるにしても、「再びいじめが始まるのでは」という不安をも感じることでしょう。
いじめが原因による不登校の場合は、その当事者が、クラスメートによる当事者自身、あるいはその不登校に対する反応に、非常に敏感になっています。
いじめの根底には、差別や排除といった、根が深い問題と絡み合っているだけに、復学にあたっては、慎重な対応が必要とされます。
まとめ
不登校になるとクラスの反応が気になってしまう要因として、以下の4つが挙げられます。
(1)親しい間柄でも、どことなくよそよそしい
(2)知らない子からは奇妙な目で見られる
(3)ネガティブな言葉を投げかけられるのでは
(4)再びいじめが始まるのでは
不登校に至った原因に応じて、当事者の気になる度合いは変化していきます。
その度合いに応じて、不登校の間あるいは復学に向けての対応を見極めていきましょう。