不登校のためのフリースクールのメッリトとデメリット

フリースクールとは、既定の枠にはまらない自由な教育を行う民間の学校で、不登校の子どもの受け入れに積極的な学校が多くあります。

フリースクールは、不登校の子どもが行きやすい印象がありますが、実際にはどんな学校なのでしょうか。

不登校の子どものためのフリースクールとはどんな学校なのかと、そのメリットとデメリットについてまとめました。

不登校の子どもにとってのフリースクールのメリットとは

多くのフリースクールは、民間の組織が運営する学校で、学校教育法に基づいて設立された公的な学校とは違います。

不登校の子どもが通う場合には、公立の学校と比べて、次のようなメリットがあります。

学校教育法に縛られないぶん、出席日数や時間、授業内容が自由に設定されています。

もちろん、スクール毎の基本方針や規則はありますが、公的な学校と比べると生徒の個性や事情に柔軟に対応できるといえます。

一般の学校よりも個人個人に合わせた手厚い指導がしやすく、本人の学力に合わせた授業など、きめ細かい対応が可能です。

不登校の子どもへの理解があり、カウンセリングなどの精神的なケアを行うスクールもたくさんあります。

個性を尊重する自由な環境なので、子どもが「学校へ行かなければいけない」というプレッシャーを感じにくいといえます。

同学年の子どもとの学力差があっても通えるため、長い期間不登校で学力の遅れが気になる子どもでも心配せずに通えます。

メリットばかりでなく、フリースクールを選ぶ時には、次のようなデメリットも考慮しておく必要があります。

法的に認められた公的な学校とは違うため、フリースクールに通っても、公的には学校へ行っていることにはなりません。

本来の学校に席を置いたままフリースクールに通うのが一般的ですが、フリースクールに通った分を出席として認めてもらえるかは、学校長の裁量によります。

高校生は、フリースクールを卒業しても高校卒業の学歴を得ることはできないので、高卒資格を希望している場合には向きません。

フリースクールは民間の団体の運営が多いので、多くのスクールでは、私立高校と同程度かそれ以上の費用がかかります。

また、フリースクールに通うための交通費など、公立の小中学校では必要ない経費もかかりますが、学割などの補助は受けられないのが現状です。

フリースクールのメリットとは

・学校教育法に縛られないぶん、授業内容などが自由に設定されていて、生徒側の事情に柔軟に対応できる。

・不登校の子どもへの理解があるので、カウンセリングが受けられたり、本人の学力に合わせた授業などの手厚いケアが受けられる。

・「学校へ行かなければいけない」というプレッシャーを感じにくく、周囲と学力差があっても通えるため、不登校の子どもでも通いやすい。

知っておきたいデメリットとは

・法的に認められた公的な学校とは違うため、フリースクールに通っても、公的には学校へ行っていることにならない。

・高校生は、フリースクールを卒業しても高校卒業の学歴を得ることはできないので、高卒資格を希望している場合には向かない。

・多くのフリースクールでは、私立高校と同程度かそれ以上の費用がかかる。

・交通費など、公立の小中学校では必要ない経費もかかるが、学割などの補助は受けられない。