不登校からなかなか脱出することが出来ずに悩んでいる親子にとって、心のエネルギーを満たすことが必要だとされています。
そもそも心のエネルギーとはどんなものなのか、どうやったら満たすことが出来るのかについて考えてみましょう。
不登校の解決に必要なのは心のエネルギーだった?
子供が毎日元気に学校に行っていた筈なのに、徐々に元気がなくなり「学校に行きたくない」と言い出したとしたら、それは心のエネルギーが消耗しているのかもしれません。
心のエネルギーが十分に充電できていないと、苦手なことややりたくないことでもやろうという気になれず先延ばしにしたりやろうとせずに逃げたくなってしまいます。
心のエネルギーが足りなくなったことで不登校になってしまったとしたら、それを十分に満たして満タンにするまで休んでしまっても良いと言えます。
学校生活は大人が思っているよりも様々なことがあり、そんな大人にわからない世界の中で子供は子供なりに気を遣い頑張っています。
心のエネルギーが十分に満タンであれば、多少無理をしても頑張ることが出来ると言えますがもう少しで空の状態となっていれば自分をたたき起こして頑張ろうという気持ちにはなれないと思われます。
そのため、不登校で学校を休むことで自分の苦手なことややりたくないことも挑戦できるようになるまで心のエネルギーを溜めていけば、また以前のように学校に行くことを復帰できることもあると言えます。
不登校の解決を考える上で、心のエネルギーを満タンにすることはとても重要だと言えるのです。
心のエネルギーってなに?
心のエネルギーが不登校解決に大切なことなのはわかったとしても、実際にはどんなものなのかわからないという人も多いことでしょう。
心のエネルギーとは、何か自分の能力よりも大変なことをやろうとした時に、たとえ失敗したりうまくいかなかったとしても負けない強さでいられるのが心のエネルギーです。
他の言い方をすれば、心の余裕という言い方もできるかもしれません。
この心のエネルギーの容量は人それぞれであり、たくさん容量がある人もいればあまり容量が大きくない人など実に様々であり、本来なら一日の生活で減ってしまったとしても、普通に寝て翌朝になれば必要量まで回復することが出来るものです。
しかし、あまりに毎日無理をし過ぎていたりストレスを感じることが多いと一日寝て起きてもまだ十分に心のエネルギーが回復することが出来ずにまたストレスを多い毎日が続くことで平均量を下回ることになります。
平均量を下回っている状態が続くと、何をやっても頑張ることが出来ずに不安定な状態が続き、学校にも行けなくなり不登校となってしまうことが考えられます。
不登校になってしまう子供たちは、この心のエネルギーがどんどん少なくなって学校生活もままならない状態が続いていることが予想できますので、それを回復させるために学校を休むことも必要となってくるわけです。
心に穴が開いていると、エネルギーは溜まらない
心のエネルギーとはどんなものなのかは理解できたと思われますがそのエネルギーを満タンにするにはどうすれば良いのかわからないという人もいることでしょう。
心のエネルギーは目に見えないものですので、溜まったかどうかというのは不登校の子供が元気になって学校に行こうという気になっているかどうかで判断するしかありません。
心のエネルギーを十分に満たすためには、子供のやりたいことを十分にさせて不安に思っている気持ちや悩んでいることを十分に吐き出させることが必要となってきます。
その他のこととしては、何か子供の得意だったり好きな分野のことをして成功体験をさせ自信をつけることです。
学校に行けなくなってしまったことで、子供は自分自身に自信を無くしており、何をやっても自分はダメなのだという気持ちが強くなってしまっていますので、それを払拭させるような成功体験をさせて自分に自信を持たせるようにすることで心のエネルギーが充電されるようになると言えるでしょう。
ただし、いくら好きなことをさせて成功体験をさせても、一向に元気にならないという場合にはほかの問題があることが考えられます。
心のエネルギーを溜めるはずの器に穴が開いていては、いくら充電したところで溜まらなないはずですのでその穴ができている原因を探りそこを取り除くことで心のエネルギーを溜めることが出来ると言えるでしょう。
そして、その穴が開いた原因こそ実は不登校の原因だったことも考えられますので、子供の心のエネルギーがなかなか溜まらない場合にはそのことについても考えてみることをおすすめします。