子どもが複数いるうちの一人が不登校になった場合には、その兄弟姉妹にも少なからず影響がでてきます。
親は不登校の子にばかり関心が向くあまり、他の兄弟のことがおろそかになりがちですが、適切なケアを怠ると家庭全体に悪い影響が出ることもあります。
不登校が他の兄弟に与える影響と親が気を付けるべき接し方についてまとめました。
目次
不登校は親子関係や兄弟仲にどんな影響を与える?適切なケアは?
不登校の子どもがいる場合に、他の兄弟姉妹に与える影響には大きく分けて次の2つがあり、悪い影響を避けるためには親の適切なケアが必要です。
親子関係への影響
親の関心が不登校の子どもに向いてしまうので、淋しさを感じたり、自分にもっとかまって欲しいという気持ちになります。
特に弟や妹の場合には、親の気を引くためにわがままを言ったり、問題行動を起こすことがあります。
他の兄弟が淋しい思いをしないように、スキンシップを多くしたり、親子ふたりの時間を作るなどして、安心させてあげる必要があります。
兄弟仲への影響
不登校の兄弟だけ特別扱いされていると考えることがあり、不公平感や嫉妬心を抱くことで、兄弟仲が悪くなることがあります。
また、兄弟が同じ学校の場合には、不登校の子の様子について友達や先生に聞かれることもあり、それを負担に思う子もいます。
家庭ではできるだけ兄弟を平等に扱うように心がけ、家の外で嫌な思いをしていないか、他の兄弟の様子にも注意してあげるようにします。
兄弟も不登校になる可能性はある?兄弟への影響を防ぐには
不登校の子がいる場合に、その兄弟にも影響して不登校になりやすいケースとそれを防ぐための親の対応は次のようになります。
兄弟も不登校になりやすいケースは?
兄弟のうち、上の子が不登校になった場合には、その弟や妹も不登校になる可能性が高くなります。
下の子は、生まれた時から兄や姉の行動を見て育ちますので、親への接し方なども上の子を見て学習する習慣が身についています。
また、「お兄ちゃんがそうなら自分も」という気持ちが強く、学校へ行かない上の子を親が許しているのを見ると、自分も行かなくても許されるのでは?と考えがちです。
兄弟への影響を防ぐには
まずは、不登校の兄弟が決してサボって学校に行かないわけではないことを分かるように説明してあげることが大事です。
元気そうに見えても、休養が必要な状態だから学校を休んでいるのだということ、本人も辛い思いをしているのだということを分かってもらいましょう。
不登校が他の兄弟に与える影響と親の適切なケアのまとめ
親子関係への影響
・親の関心が不登校の子どもに向いてしまうので、もっとかまって欲しいという気持ちになり、わがままを言ったり、問題行動を起こすことがある。
・他の兄弟が淋しい思いをしないように、スキンシップを多くしたり、親子ふたりの時間を作るなどして、安心させてあげる。
兄弟仲への影響
・不登校の兄弟だけ特別扱いされていると考えることがあり、不公平感や嫉妬心を抱くことで、兄弟仲が悪くなることがある。
・兄弟が同じ学校の場合には、不登校の子の様子について友達や先生に聞かれることもあり、それを負担に思う子もいる。
・できるだけ兄弟を平等に扱うように心がけ、家の外で嫌な思いをしていないか、他の兄弟の様子にも注意してあげる。
兄弟も不登校になりやすいケースは?
・兄弟のうち、上の子が不登校になった場合には、その弟や妹も不登校になる可能性が高くなる。
・下の子は、親への接し方なども上の子を見て学習する習慣が身についていて、上の子が許されるなら自分も学校へ行かなくても許されるのでは?と考えがち。
兄弟への影響を防ぐには
・不登校の兄弟が決してサボって学校に行かないわけではないことを分かるように説明する。
・不登校の子は、休養が必要な状態で学校を休んでいるのだということ、本人も辛い思いをしているのだということを分かってもらうようにする。