なかなか起きてこない子どもを朝起こすのは、不登校の子をもつ親にとっては大きな悩みのひとつです。
無理に起こさない方が良いのかと迷う人もいますが、また学校へ通えるようになるには、朝きちんと起きる習慣が身についていることが不可欠です。
不登校の子どもが朝起きられない理由と、朝起こすためのちょっとしたコツについてまとめました。
目次
不登校の子どもが朝起きられない理由とは
学校へ行きたくない
不登校の子どもは、自分のなかで、朝起きること=学校へ行くこと=辛いことの式が出来上がってしまっています。
学校へ行きたくない思いや学校へ行っていない罪悪感から、朝起きること自体が辛いものになってしまい、布団から離れることができません。
不眠や病気
不登校の悩みから夜になかなか寝付けず、朝起きるのが余計に辛くなっていることがあります。
うつ病などによる不眠や、貧血によるだるさが朝起きられない原因のこともあります。
昼夜逆転
不登校が長く続くと、昼間に寝て夜に活動するという昼夜逆転の生活になることがあります。
周囲が学校へ行っている昼間は罪悪感を感じてしまうので、人に見られない夜中なら安心できるという心理からです。
不登校の子どもを朝起こすためのコツとは
学校に行かないことを受け入れる
勇気のいることですが、親が子どもの不登校を受け入れて、学校へ行くことを無理強いしなくなると朝起きられるようになります。
朝起きることと学校へ行くことがイコールではなくなるので、起きること自体は辛いことでなくなるからです。
この場合は普段の生活の中で、子どもの気持ちに寄り添うようにし、家庭に子どもの居場所を作ってあげることが大切です。
学校へ行かない自分でも親が受け入れてくれると安心できれば、朝起こす必要もなく自分で起きられるようになります。
時間をかけて段階的に起こす
昼夜逆転や睡眠不足で起きられない場合や、元々寝起きが良くない子どもには、時間をかけて段階的に起こす方法があります。
起きる時間の30分くらい前から、寝室のドアを開けて生活音を聞かせたり、少しずつカーテンを開けて徐々に部屋を明るくしていきます。
段階的に聴覚や視覚を刺激して、少しずつ目覚める準備をさせてやる方法で、意外に効果があります。
不登校の子供が起きられない理由と朝起こすコツまとめ
不登校の子どもが朝起きられない理由は?
・朝起きたら学校へ行かなくてはならないため、行きたくない気持ちや行けない罪悪感から、起きること自体が嫌になってしまう。
・悩みやストレス、うつ病などの病気で不眠になったり、貧血などの病気で体が怠く、起きることができない。
・学校へ行かない罪悪感から夜中に活動するようになり、朝起きることができない。
不登校の子どもを朝起こすためのコツは?
・まずは親が子どもの不登校を受け入れ、無理に学校へ行かせようとせずに、子どもの自主性に任せるようにする。
・普段の生活の中で子どもの気持ちを受け入れ、家庭の中に子どもの居場所ができると、朝起こさなくても自分で起きるようになる。
・睡眠不足や元々寝起きが悪い子を朝起こすには、時間をかけて段階的に起こすのが効果的。
・起きる時間の30分くらい前から、段階的に音や光で刺激して、少しずつ目覚める準備をさせてやると良い。