高校生が不登校になった場合、親はその原因や解決策を知ろうとして話し合いたいと思いますが、上手くいかない場合が多いようです。
そんな時には無理に話をせず、本人の気持ちが落ち着くまで見守ることも大切です。
不登校の高校生が話し合いに応じない時の心理状態や、話し合いをする時のコツについてまとめました。
目次
不登校の高校生との話し合い、本人が応じない時の心理
話し合いができない時、不登校になった高校生の心理には、次のようなものがあります。
親に心配をかけたくない
親が思っている以上に、子どもは親には心配をかけたくないと思っているものです。
原因や悩みを話しても、親では解決できないと考えていることもあり、心配させるだけなら黙っていた方が良いのではと思っています。
自尊心が傷ついている
クラスメイトにいじめられている場合には、本人の自尊心が傷ついていて、親に言うのが恥ずかしいと思っていることがあります。
そんな自分を情けないと思い、自信を無くして、心のうちを隠してしまいます。
理解してもらえないと思っている
いじめなどのこれといった原因がなく、クラスの雰囲気になじめないといった、些細なことから不登校になる高校生もいます。
自分でも「たいしたことじゃないのに、でも行けないんだ」と思っている場合には、親にも打ち明けづらくなります。
また、親子の性格の違いから、自分には大変なことでも親は理解してくれない、叱られるだけだと思っていることもあります。
不登校の高校生との話し合いのためにできることとは
では、本人と話し合いができるようになるためには、親はどうしたらいいのでしょうか。
まずは学校に行かないことを受け入れる
一番悩んでいるのは本人ですので、まずは親が落ち着いて、不登校になった高校生の気持ちを受け入れてあげることが必要です。
学校に行けなくても、親は自分を受け入れてくれると感じることができれば、自信や落ち着きを取り戻して話がしやすくなります。
本人の気持ちに寄り添う
落ち着いた生活の中で自然に出てくる、辛かった、不安だったという本人の気持ちを受け止め、寄り添うようにします。
子どもが落ち着いて、少しずつでも話をしてくれるようになったら、話を促すための相槌以外はあまり口を挟まず、本人の言い分を聞くようにします。
原因を無理に知ろうとしない
親が不登校の原因を知っても、それが解決できるとは限りません。
上記のような対応をすることで、話し合いなどしなくても、自信と落ち着きを取り戻して学校に行くこともあるので、親は焦らないことが大事です。
不登校の高校生との話し合いのコツと話し合いを嫌がる心理まとめ
不登校の高校生が話し合いに応じない時の心理
・親に心配をかけたくないと思って、話さない。
・いじめなどで本人の自尊心が傷ついていて、親に言うのが恥ずかしいと思っている。
・親は理解してくれない、叱られるだけだと思っている。
話し合いのためにできることは?
・まずは、子どもの学校に行きたくない気持ちを親が受け入れてあげると、自信や落ち着きを取り戻して話しがしやすくなる。
・辛かった、不安だったという本人の気持ちを受け止め、寄り添う。
・少しずつでも話をしてくれるようになったら、あまり口を挟まずに、本人の言い分を聞いてあげるようにする。
・原因が分からなかったり、話し合いが出来なくても解決することがあるので、話し合いが出来なくても焦らない。