高校生が不登校になった時、解決策の一つとして他校への転入があります。
転入して高校卒業を目指すには、本人に合った転入先を選ぶことと、転入が不登校の原因の解決になるのかが大切です。
転入で不登校が解決できるケースと、不登校の高校生が転入先を選ぶ時の注意点についてまとめました。
目次
転入することで不登校が解決しやすいケースとは
次のようなケースでは、転入することで不登校の解決につながることがあります。
イジメなどの人間関係
クラスメイトのイジメや、担任の教師と相性が合わないなどの人間関係の悩みは、他校への転入で解決することがあります。
しかし、人間関係を良好に保つのは双方の努力が必要なのであって、不登校の本人にも原因がある場合には、転入先でも同じ問題を抱えることになりかねません。
本人の努力だけでなく、転入先の学校と親とが連携して、不登校になった高校生を支えてあげることも大切です。
学校が合わないと思っている場合
受験に失敗した、親と意見が合わなかったなど、自分の行きたい学校に行けなかったことが原因の場合です。
一度は納得して今の高校へ入学したものの、自分の理想とのギャップに無気力になってしまっている状態です。
この場合は、自分の学力にあった学校、行きたかった学校かそれに近い学校にうまく転入できれば、不登校が解決する可能性があります。
どちらのケースも、学校で勉強したい、高校を卒業したいという強い意思が本人にあることが大切です。
不登校の原因と本人の希望に合わせて慎重に転入先を選ぶ
不登校の高校生の転入先には、全日制、定時制、通信制といった体制の違う高校があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
全日制
全日制のメリットは、一般的な高校生活を送ることができ、就職にも進学にも不利になる条件がないことです。
全日制は転入が難しいことが多く、自宅から通える転入先がみつかるかどうかや、人間関係や勉強の遅れに対するケアがうけられるかどうかが問題といえます。
定時制
定時制のメリットは、小人数でそれぞれの学力レベルに合わせた対応ができることと、一度高校を中退してブランクがある人にも通いやすいことです。
デメリットは、通常は卒業までに4年かかることと、様々な年齢や事情の人が多いので、人によっては雰囲気になじめない場合がありことです。
通信制
通信制のメリットは、自分のペースで学習できることと、毎日学校に通わなくても卒業できる点です。
なかには通信制でありながら全日制のように毎日通える学校や、週に1回程度学校で授業が受けられる通信制高校もあります。
デメリットは、自宅学習が多いため、自分で計画的に学習できない人は挫折しやすいことです。
不登校の高校生、転入先を選ぶ時に気を付けることまとめ
転入が向いているケース
・クラスメイトのイジメや、担任の教師と相性が合わないなどの、人間関係が原因の不登校の場合。
・受験に失敗した、親と意見が合わなかったなど、自分の行きたい学校に行けなかったことが原因で不登校になっている場合。
・どちらのケースも、学校で勉強したい、高校を卒業したいという強い意思が本人にあることが大切。
それぞれの転入先のメリットとデメリット
全日制
・メリットは、一般的な高校生活を送ることができ、就職にも進学にも不利にならないこと。
・転入が難しいことが多く、自宅から通える転入先がみつかるかどうかや、人間関係や勉強の遅れに対するケアがうけられるかどうかが問題。
定時制
・メリットは、小人数でそれぞれの学力レベルに合わせた対応ができることと、一度高校を中退してブランクがある高校生も通いやすい。
・デメリットは、通常は卒業までに4年かかることと、様々な年齢や事情の人が多いことで雰囲気になじめない場合があること。
通信制
・メリットは、自分のペースで学習できることと、毎日学校へ行かなくてもいいこと。
・全日制のように毎日通える学校や、週に1回程度学校で授業が受けられる通信制高校もある。
・デメリットは、自宅学習が多いため、自分で計画的に学習できない人は挫折しやすいこと。