不登校となると、学校の友達とも疎遠になってしまうので孤独感が募るものです。
友達がラインをくれた場合には、どう対処するのが良いのでしょうか。
不登校中にくれた友達のライン、大事にするべき?
不登校の親御さんの気持ちを中心に考えてきましたが、ここでは実際に不登校に悩んでいる子供の気持ちになって考えてみましょう。
不登校だと、学校の友達とも疎遠になるためなかなか友達同士の交流ができなくなり、「自分は忘れられた存在なんだ」と卑屈な気持ちになることもあるでしょう。
他の同級生や友達は普通に学校生活を送っているのに、なんで自分だけ学校に行けずにこんなに悩まなきゃいけないんだと悲しい気持ちになることもあるはずです。
そんな時、不登校の自分に対して「学校で待ってるよ」「居ないと寂しいよ」などと、励ますような友達からのラインが来たらきっと嬉しくなることだと思われますが、その場合どんな返事を送ったら良いのでしょうか。
また、すぐに返事を送った方が良いのでしょうか。
なかなか素直になれない、そんな日があってもいい
友達が不登校をしている自分に対して好意でラインを送ってくれたことはわかっても、すぐに返事を返すことが出来ないこともあると思われます。
あるいは、どんな返事をして良いのかわからずについ既読スルーのまま返信しないで終わることもあるかもしれません。
せっかく不登校の自分に対してラインをくれたのに、返事を返さないままでいたら愛想をつかされるのではないかと思い、何とか返事をしようと思うでしょう。
確かに、せっかくラインをしたのに既読が付いただけで返事が来ないと、友達もがっかりして次から送らないようにしようと思ってしまうかもしれませんが、せっかくの友達からのラインもすぐに返せない、不登校をしている今の当事者であるあなたの気持ちはそうなのだから、無理に返事をする必要はないのではないでしょうか。
そして、本当にあなたのことを考えてくれる友達なら、既読スルーされたからと言ってすぐに友達関係をやめてしまうような薄情な人ではないはずです。
自分が苦しいとき、差し伸べられた手をそのまま取るのは実は勇気が必要なことですので、無理をせず自然体のままで過ごして良いと思われます。
すぐに返事が送れないあなたの事情を分かってくれる友達だからこそ、不登校中でもラインをくれたのだから、ここは少し友達の気持ちに甘えてみても良いのではないでしょうか。
友達のくれたラインの上手な返し方は?
不登校中の自分に、励ますような内容のメールをくれた友達に、勇気づけられた人もいると思われます。
その場合、その感謝を伝えるためにはどんな返事をすればよいのか難しいところと言えるでしょう。
会って話すのとは違い、ラインは文章だけですのでとらえ方によっては冷たくなったり反対の意味になってしまうこともありますので、しっかりとそのままあなたの気持ちを伝えたいなら、飾ることなく素直な言葉で返事をするのが良いのではないでしょうか。
「有難う、ラインをくれて嬉しかった」や、「早く学校に行けるように頑張るよ」など、飾らずカッコつけず素直な気持ちで返事を送れば、きっとあなたの気持ちもすぐに伝わることでしょう。
学生時代の友達というのは、一生付き合っていく友達もいます。
大人になってから「あの時あんなことに悩んでいたね」と笑い飛ばせるような素敵な友達関係を築くためにも、不登校だからって友達関係を諦めないようにするのが望ましいでしょう。