子供の不登校が続いているとなぜうちの子だけ治らないのか不安になる親御さんは少なくないと思われます。
その理由としては考えられることはどんなことなのでしょうか。
うちの子だけ?なぜ不登校になったの?
小学校、あるいは中学校などに進学すると環境も変わりまた友達付き合いも変わることから、うまくついて行けずに不登校になってしまう子供も少なくないとされています。
子供が不登校となった場合、親としては何とか言ってほしいからとあの手この手で行かせようとしますが、返って逆効果になるケースも少なくありません。
親御さんとしては、なぜ子供が不登校になったのかその理由を知りたいし、社会の入り口の一つでもある学校という場所から自分の子供が外れてしまうことへの不安もあると思われますので、「とりあえず制服だけでも着てみようか?」とか「ママも一緒に途中まで行くよ」などと子供を無理にでも学校で行かせようとするかもしれません。
不登校を治そうと躍起になってしまうその行動こそが、子供を責める結果になってしまうこともありますので、親御さんの対応も慎重に行っていくのが良いと言えます。
不登校はなぜ治らない?
そもそも、「不登校がなぜ治らないのか」という考え方自体が疑問になってしまうこともあると思われますが、不登校というのは簡単に治るものではないと言えます。
もちろん、カウンセリングなどに通い不登校が治ったというケースもあるとされていますが、ごく一部の子供だけの話であり不登校となっているすべての子が治っているわけではないとされています。
どんな人でも、つい面倒くさくて煩わしい人間関係から逃げたくなることはあると思われますが、不登校で悩んでいる子供にとってはそんな簡単な問題ではないからこそ、なかなか治らないものなのではないでしょうか。
不登校が治って子供が学校に行けそうならそれで良いですが、そうこうしているうちに同級生が卒業する時期となってしまい、結果的に3年間学校に行けなくなってしまったということもあるでしょう。
不登校を治そうとする前に、まず「不登校を治そう」という発想から抜け出してみることが必要なのではないかと思われます。
子供自身も苦しんでいる
不登校となると、社会から外れてしまうのではないかと不安になってしまう気持ちはわかりますが、不登校自体は全く問題のないことで、何より治す必要ないと言えます。
最近では不登校の子供が勉強する施設などもある自治体もあり、一昔前に比べて不登校であることをマイナスイメージとしてとらえる傾向も徐々に少なくなってきているようです。
子供が不登校となると、親が悩んでしまい大事にしてしまうこともあるかもしれませんが、その前に考えてあげるべき人の気持ちがあります。
それは、子供の気持ちです。
子供だって本当は好きで不登校となっているわけではなく、他の子供のように充実した学校生活を送りたいと考えていた筈です。
しかし、何かしらのからくりがおかしくなったことによって現在不登校となっているのは、子供にとっても苦しい字事実でもあります。
だからこそ、親が早く子供に学校に行ってほしいと焦ってしまうのが一番良くないことです。
子供が小学校高学年、中学生ともなると親に自分の気持ちを話しづらくなり、結果的に親子で意思の疎通ができていない場合が多くなります。
不登校であることを責めるのではなく、まず子供自身の気持ちと向きあい、どうしたいのかを考えていくべきなのではないでしょうか。