子どもの不登校が長期化して学校で勉強できない時は、本人も親も勉強の遅れが心配になるものです。
また、成績の低下や学力不振で授業が面白くないことが不登校の原因の場合は、勉強の遅れを取り戻すことが解決につながることもあります。
不登校で勉強できない場合に、学校以外で勉強ができる場所にはどんな所があるのかについてまとめました。
目次
不登校で勉強できない時の不登校の子どものための勉強場所は?
勉強できない不登校の子どものために、心のケアもしながら勉強を教えてくれる場所には、次の2つがあります。
フリースクール
不登校や病気などで学校に行くのが難しい子どものための勉強の場です。
それぞれの個性と学力に合わせた対応ができ、同じ悩みを持つ子ども達と励ましあいながら、勉強の遅れを取り戻すことができます。
NPO法人やボランティアなどの民間団体が経営していて、費用や指導内容は様々ですので、子どもにあったフリースクールを選ぶようにします。
適応指導教室
各市町区村の教育委員会が設置していますが、地域によって内容や指導員の質にバラつきがあり、なかには設置が無い地域もあります。
退職した教師が指導を行っていることがほとんどで、カウンセリングなども行いながら、学校へ戻ることを目標にしています。
教育委員会の運営ですので、費用が無料なことと学校との連携がとりやすいのが良い点です。
不登校で勉強できない時、普通の塾や家庭教師でも対応できる?
特別に不登校の子どものための施設でなくても、民間の塾や家庭教師で対応できる場合もあります。
塾の場合
民間運営の塾は、そもそも勉強をサポートすることが目的の場所ですので、勉強できない子どもの遅れを取り戻すのは得意といえます。
しかし、学校へ行けない子どもが塾に通えるかどうかが問題で、場合によってはクラスメイトに会わない学区外の塾へ通わせるといった配慮が必要です。
個人指導や少人数指導の塾、学年にこだわらず分からない所まで遡って教えてくれるような、きめ細かい対応ができる塾が向いています。
家庭教師の場合
外出ができない、他の子どもたちと顔を合わせたくないという子どもには、家庭教師が向いているといえます。
個人指導なので本人のレベルに合わせた指導が受けられ、苦手な教科のみや学年を遡っての勉強など、本人のペースで勉強できます。
家庭教師との相性が大切で、不登校に理解があり、家庭教師の変更にも応じてくれるような家庭教師派遣会社を選びます。
不登校で勉強できない子どもが学校以外で勉強できる場所まとめ
不登校の子どものための施設
フリースクール
・不登校に理解があるので、それぞれの個性に合わせた対応ができ、同じ悩みを持つ子ども達と励ましあいながら勉強できる。
・民間が経営しているものなので、費用や指導内容はスクールによって違うため、子どもにあったフリースクール選びが重要。
適応指導教室
・各市区町村の教育委員会の運営なので、費用が無料で学校との連携がとりやすく、主に退職した教員が学習指導やカウンセリングを行う。
・地域によって内容や指導員の質にバラつきがあり、なかには設置が無い地域もある。
普通の塾や家庭教師の場合
塾
・そもそも勉強をサポートすることが目的の場所なので、勉強できない子どもの遅れを取り戻すのは得意。
・本人のレベルに合わせた指導ができる塾や、クラスメイトに会わないような学区外の塾へ通わせるなどの配慮が必要。
家庭教師
・外出ができない、集団のなかへ入るのが苦手になっている子どもでも勉強でき、本人のレベルに合わせた指導が受けられる。
・家庭教師との相性が最も大切で、不登校に理解があり、家庭教師の変更ができる家庭教師派遣会社が良い。