不登校になった高校生は、学校だけでなく、家庭や社会のなかにも自分の居場所がないと感じています。
自信を取り戻したり気持ちを落ち着かせるためには、まずは居場所を作ってあげることが大切で、不登校解決のための力になります。
不登校の高校生のために居場所を作るには、どんなことがしてあげられるのかについてまとめました。
目次
一番大切なのは家庭に居場所を作ること
不登校の高校生には、まずは家庭が安心できる居場所であることが大切です。
そのためには、家族は次の2つに気を付けて接するようにします。
学校に行かないことを責めない
不登校の本人も決してこれでいいと思っているわけではなく、見かけ以上に悩んでいます。
理由を聞いたり叱ったりしたい気持ちは分かりますが、それでは本人を追い詰め、家庭での居場所を奪うことになります。
学校に行けないならそれでも良いと、まずは子どもの選択を受け入れてあげ、安心させてあげましょう。
普通の生活をする
腫れ物に触るように扱うのではなく、一緒に食事をしたりTVを見るといった、普通の生活を送るように心がけます。
たわいない会話をしたり、時には家事の手伝いを頼んだりして、落ち着いた生活を送らせます。
「どんな自分でも親は受け入れてくれる」と思えば、本人の気持ちも安定してきます。
社会のなかに居場所を見つけるには
家庭だけでなく、家庭外でも居場所を見つけることは、本人の自信や社交性を育てて不登校を解決する手助けになります。
不登校の高校生のための居場所
地域には、不登校の高校生のためのフリースクールや、支援団体が作るフリースペースというものがあります。
学習以外にも、スポーツやボランティア活動など内容は様々ですが、不登校に理解があるので参加しやすい環境です。
同じ悩みを持つ生徒同士が、お互いに悩みを話し合ったり支えあったりすることができます。
それ以外での居場所
ボランティアやアルバイトなど、特別に不登校への支援を行う場所でなくても、居場所作りに役立つことがあります。
仲間と同じ目的のために力を合わせたり、人の役に立てると感じることができれば、そこが本人の居場所になります。
学校以外のことでも本人が興味を示すことがあるなら、思い切ってやらせてあげることも必要です。
不登校になった高校生のために必要な2つの居場所まとめ
家庭での居場所
・不登校の高校生には、まずは家庭が安心できる居場所であることが大切。
・無理に理由を聞いたり叱ったりせず、学校に行かないことを責めない。
・腫れ物に触るように扱うのではなく、普通の生活を送るように心がける。
社会のなかでの居場所
・社会のなかに自分の居場所を見つけることで、本人の自信や社交性を育てることができる。
・不登校の高校生のためのフリースクールや、支援団体が作るフリースペースなら、参加しやすく仲間も作りやすい。
・ボランティアやアルバイトなど、不登校への支援を行う場所でなくても、居場所作りに役立つことがある。
・本人が興味を示すことがあるなら、思い切ってやらせてあげることも必要。