不登校は解決が長引くことも多く、数か月から数年にわたって続くことも珍しくないので、いつまで続くのかと親も不安に苛まれることになります。
不登校がいつまで続くかは、残念ながら本人にも誰にも分からないのですが、一般的に不登校の子どもが学校に戻りやすいと言われているタイミングはあります。
不登校の子どもが学校に戻るタイミングとして最適な時期と、親が不安に押しつぶされないためにはどうしたらいいのかについてまとめました。
目次
不登校はいつまで続く?学校に戻りやすいタイミングとは
不登校の子どもが学校に戻るには、本人の心の安定とやる気の回復、戻るためのきっかけが必要です。
次にあげる時期は、本人の気持ちが前向きになりやすく学校にもとけ込みやすいので、登校を促す良いタイミングになります。
学校に戻りやすいタイミング
4月の進級や進学の時期は、新しいクラスや学校で新たなスタートをきれる時であり、登校のきっかけとしては良いタイミングといえます。
夏休み明けなどの学期の変わり目もクラスにとけ込みやすく、気持ちを切り替えて学校に行きやすい時期です。
実際に、不登校の子どもが再び学校に行き始める時期については、このような節目の時期が一番多いと言われています。
そのタイミングで学校へ戻すには
上記のような節目の時期に登校できるようになるには、本人が心の安定を取り戻していることが大切です。
そのためには、親はいつまで続くのかという不安や苛立ちをおさえて、子どもの自主性を信じてあげなければなりません。
良い時期だからと親が焦って、強制的に学校へ行くことを約束させたり、無理に学校へ行かせようとするのは逆効果です。
不登校はいつまで続く?親が不安になった時には
そうは言っても、不登校がいつまで続くのかという親の不安と焦りは大きく、子どもを信じて待つのにも大きな忍耐力がいるものです。
そういった不安に押しつぶされないためには、親はどうすればいいのでしょうか。
考え方を変える
不登校は長い人生のうちのほんの一瞬のできごとでしかなく、子どもが学校へ行けないことを、あまり重大にとらえすぎないことです。
学校へ行かなくても、子どもは子どもなりの成長をしていきますし、大人になって生きていく術はいくらでもあります。
肝心なのは、子どもが将来社会のなかでどう生きていくかであり、本人が幸せと思える人生を送れるかです。
子どものことから離れる
仕事や趣味など何でもいいので社会とのかかわりを持ち、子どものことを離れた、個人としての時間を持つようにします。
そうした時間を持つことで、子どもや親子関係について今までとは違った見方をできるようになったり、子どもに対する気持ちの余裕も生まれます。
特に子どもに過干渉になりがちな親は、子どもと距離を置くことが親子関係の改善につながります。
不登校はいつまで続く?親が不安になった時にできることまとめ
学校に戻りやすいタイミングは?
・進級や進学の時期は、新しい環境で気持ちの切り替えもしやすく、不登校の子どもが登校しやすい。
・夏休み明けなどの新学期も、クラスにとけ込みやすくタイミングが良い。
・学校へ再び行くようにするには、本人の気持ちの安定と元気の回復が不可欠。
・良い時期だからと親が焦って、強制的に学校へ行くことを約束させたり、無理に学校へ行かせようとするのは逆効果
いつまで続くのかと親が不安になった時には
・考え方を変え、子どもが学校へ行かないことを、あまり深刻に受け止めすぎない。
・社会の多様性に目を向け、学校へ行かなくても、大人になって生きていく術はいくらでもあると考える。
・社会とのかかわりを持ち、子どものことを離れた、個人としての時間を持つようにする。
・特に子どもに過干渉になりがちな親は、子どもと距離を置くことが親子関係の改善につながる。