不登校の期間には、当事者の状態に応じて、4つの期間に分けることができます。
その中でも、その当事者の精神状態が安定しはじめる時期を「回復期」と呼ぶことがあります。
ここではその「回復期」の見極め方と、注意すべきことについて解説します。
目次
不登校からその克服までの4つの期間とは?
不登校になる直前からその克服まで、以下のように分けることができます。
(1)初期
例えば「決まった時間に起きる」ことなど、これまでできていたことができなくなり、学校生活に悪影響が出始め、不登校が始まる時期。
(2)本格期
本格的に不登校の状態になり、最も精神状態が不安定になる時期。
生活リズムが乱れ、ゲームなどに現実逃避を求める。
(3)回復期
依然、不登校の状態が続いているものの、精神的に落ち着きを見せ、外のことに関心を持つなど、心にも余裕が現れはじめる時期。
(4)始動期
不登校が克服される前後にかけた時期。
気力を取り戻し、自分の考えをはっきりと述べることができ、実際に行動することもできるようになる。
以上の4つの期間のうち、回復期の見極め方と、注意すべきことについて、次に解説します。
回復期の見極め方は?そして注意すべきこととは?
回復期の見極め方は?
回復期になると、例えばこれまで部屋にこもりっきりだった状態から、部屋の外に出て、家族とも普通に会話ができるようになります。
表情も以前に比べて明るくなり、精神的にも安定してきます。
ときには、自分以外の周囲のことにも関心を向けるようになり、気持ち的にもポジティブさが増してきます。
回復期だからといって早まってはいけない
しかし、ポジティブになったからといって、復学を急いだり、あれこれチャレンジをさせたりすることは禁物です。
回復期の当事者にとって、あくまでも以前に比べて気力を取り戻せるようになったものの、依然、実際に行動するには、ためらいも残っています。
そのため、当事者の主体性を尊重しつつ、気長に待ちましょう。
不登校の克服は、復学だけとは限らない
「不登校を克服した」と呼べる最終地点は、必ずしも、今まで通っていた学校に復帰するだけとは限りません。
不登校専門のフリースクールや通信教育など、当事者に合った勉強の手段は他にもあります。
また当事者本人が復学を望む場合でも、保健室登校や別室登校など、段階的な復帰を進めるようにしましょう。
当事者が将来、しっかりとした進路を歩むことができれば、復学にこだわる必要はありません。
まとめ
不登校の回復期の見極め方としては、以下のような兆候が見られることが挙げられます。
・自室の外に出るようになり、家族とも会話を交わすようになる
・表情も明るくなり、精神的的にも落ち着いてくる
・周囲のことにも関心を向けるようになる
回復期の際に注意すべきことは、以下の通りです。
・復帰を急いだり、あれこれチャレンジさせたりしない
・当事者が自発的に動けるようになるまで待つ
そして、最も重要なことは、不登校の克服のゴールには、多様な選択肢があるということです。
