不登校の状態となった子供には、多くの共通した心理状態がありますが、学術的に統計化された心理状況を公式的に当てはめる事はできません。
不登校の状況にある子供に共通した心理状態がある一方で、その原因や理由は千差万別といえ、しかも家庭環境や親の対応なども違いがあり、子供の心理も違いがあります。
学校での友人関係において、普通の子供が感じる優越感と劣等感のバランスや、内向的な心理など、誰しもが抱く感情によっても、不登校となる子供とそうでない子供で存在します。
不登校の子供が感じる劣等感などについて紹介します。
不登校の子供に多くみられる劣等感の強さ
不登校となる子供は、学校での成績や運動である程度の評価を受けた経験をもち、友人との優劣の関係に敏感な子供が多く、優越感や劣等感に過剰な反応を見せます。
ひとつのことで評価され、優越感を味わったことがある子供が、別の事では友人よりも評価が低かったりすると、劣等感を感じて怒りや衝動的な破壊行動などの問題行動をみせる場合もあります。
優越感を味わえる素質を持つ子供が、学校で教員から褒められていたのが、別の人に変わったり、親の褒め方が変わるなどで劣等感を感じると精神的な不安定を起こしやすくなるわけです。
社会人となる過程で、誰しもがさまざまな局面で体験する当たり前のことですが、感受性の強さと優劣に対する感情のコントロールの訓練がうまくなされていないために起こると推測できます。
不登校を克服した子供を悩ます劣等感
不登校となった子供が、優劣に対する感情のコントロール訓練をこなし、復学、あるいは違う克服を果たしたとしても、ふとした瞬間に不登校であった経験の劣等感で悩まされることもあります。
不登校を克服して登校する姿を見た周囲の大人の何気ない言葉や、友人たちのからかいなど、劣等感を感じる局面は、不登校を克服した後の方が強いかもしれません。
しかしながら、一旦克服した過去に対しては、子供の精神状態は折り合いをつける方法を模索できるものの、周囲にいる教員や親はフォローしてあげることが大切です。
克服した過去は、あくまで不登校となった子供自身の心理的なもので、その状況を周囲が認識するまでには時間がかかりますから、その間の劣等感を必要以上に強くしないためにも、学校や関係者はそれとなく見守ってあげるのが、再発を防ぐ最善策となりそうです。
不登校の子供には、原因となる劣等感と克服する際の劣等感がある
不登校の子供の原因のひとつには、友人や兄弟などと比較した自分の能力や評価に対する劣等感を必要以上に強く感じることが挙げられます。
全知全能の人間などいないため、大人は劣る部分を認識しながら仕事などに対峙しますが、不登校となる子供の多くは、優劣の両端に陥る感情のコントロールがうまくできません。
そのため、劣等感のコントロールをつかめれば、不登校を克服するきっかけとなりますが、復学や解決策に動き出した際の周囲の人の対応には、周囲の大人の配慮が欠かせません。
