不登校に苦しんでいる我が子の姿を見ているのが辛くて、小学校で転校を考える親御さんもいると思われます。
その場合、小学校で転校することにはデメリットしかないのでしょうか。
不登校で小学校の転校はデメリットが多い?
小学校で不登校となった場合、毎日つらい思いをして過ごしている我が子を見て、小学校を転校した方が良いのか悩む親御さんは少なくないとされています。
学校がうまく対応してくれなかったりぎくしゃくしてしまうと無理にこの学校に通わせるよりも他の小学校に通わせた方が良いのではと思っても不思議ではありません。
小学校のうちならまだそこまで不登校であることの傷も深くない可能性がありますが、これから中学、高校になっても不登校となってしまったらそれこそ簡単に抜け出すのは難しくなります。
それならば、無理に行きたくないといっている小学校の通わせるのではなく、転校させてでも他の小学校の通わせた方が良いと思うものかもしれません。
しかし、現実はそう甘くないこともあると言えます。
転校自体が子供の負担となることも?
小学校は6年間ありますのでその6年間の間に学校生活に馴染めなかったりうまく人間関係を構築できないと、その6年間はつらく苦しいものとなるかもしれません。
そのため、小学校の小さいうちに転校して環境を変えることで、返って不登校が改善される可能性も考えられると言えるでしょう。
ただ、転校というのは小学生にとっては思ったより負担となることもあります。
住居を近所に移すなど学区を変えるだけならまだ良いですが、住み替えて全く知らない土地に移住することを考えると、慣れ親しんだ地域がなくなることに返って不安を抱えてしまうこともあると言えます。
逆に、転校した先に思うように馴染めずにまた不登校となってしまうことも考えられますので、行動に起こすのであれば慎重に行っていくのが良いと言えるでしょう。
一方でメリットもある!
不登校であることを解決するために小学校のうちに転校することは本当にデメリットばかりしかないのかといえばそんなこともないと言えます。
まず、今までの学区の友達関係が子供にとって馴染めなかったり憂鬱だった場合、いったんそれをリセットすることが可能ですので新たな友達関係を築くことが出来ると言えます。
もちろん、転校生ということで反感を買うこともあるかもしれませんが、逆親切にしてくれることもあるでしょう。
また、今まで同じ地域でしか過ごしてこなかった子供が、新しい地域のことや人間関係などに触れることが出来るのもメリットの一つと言えます。
このように、不登校で小学校のうちに転校することは悪いことばかりではないと言えるのです。
ただ、間違っていけないのはあくまで子供に「転校する意思があるか」ということです。
何より大切なのは、子供の気持ちに寄り添うことであり、いくら親が小学校のうちに転校した方が良いと思っても、当事者である子供自身が「もう少し頑張ってみたい」と感じているのであれば無理に転校させることもないと言えます。
小学校を転校することが結果的に子供にとって良い事となるかまた不登校が悪化するかどうかは行ってみなければわからないこともありますので、子供にその意思があるとしたら思い切って転校してみるのも一つの手段と言えるでしょう。