小学校には問題なく元気に通っていた子どもが、中学生になると突然不登校になってしまうことがあります。
中学生が不登校になる原因は色々ありますが、なかでも中学1年生の不登校には特有の原因があるようです。
中学1年生に多くみられる不登校の原因と、子どもの異変に早く気付くためにはどうすればいいのかについてまとめました。
目次
小学校との違い、中学1年生に多い不登校の原因とは
中学に入学した子どもがまず直面するのは、小学校とは大きく異なる環境の変化です。
子どもに戸惑いを起こさせる大きな環境の変化には次のようなものがあり、そういった変化になかなかなじめないことが不登校の原因になります。
管理される環境
中学校は小学校と違い、こまかな校則が決められており、それを守ることが求められます。
中学生は難しい年頃でもあり、規律を守らせるためには、教師の側もある程度生徒たちを厳しく管理する必要があります。
そういった理由から教室の雰囲気も教師も小学校とは大きく違い、子どもによってはその変化についていけなかったり、強いストレスを感じます。
また、定期テストでは順位がつけられたり、部活でのレギュラー争いなど、他者との競争にさらされたり、報われない現実に直面する場面も多くなります。
・人間関係
中学校では、教科ごとに違う教師に教わることになり、敬語を使うなどのより大人に近いきちんとした態度を求められます。
また、それまで「お兄さん、お姉さん」として接していた年上の生徒たちとも、先輩後輩の上下関係ができていきます。
いわば、中学校は大人の社会の入り口のようなものであり、大人が悩む人間関係の問題と同じ問題を、中学生も抱えているといえます。
早期に解決するには、子どもが出すサインを見逃さない
中学1年生が、中学校の環境になじめずにいる時には、多くの場合次のような症状や態度がみられるようになります。
中学生の出すサインを見逃さないことが、不登校を未然に防いだり、早期解決の決め手になります。
学校や友達の話をしなくなる
学校で起きたことやクラスの友達の話、部活での出来事などを急に話さなくなってきた場合には要注意です。
人間関係に悩んでいたり、成績が上がらないといった理想とのギャップに悩んでいることがあります。
朝に体調が悪い
それまで寝起きが良かった子が、朝起こしてもなかなか起きてこなかったり、体調不良を訴える場合には要注意です。
平日の朝だけ体のどこかが痛いと訴えたり、病院で診てもらっても悪い所がない場合には、不登校の前兆といえます。
疲労感や無気力
いつも疲れたように見えたり、それまで好きだったことにも興味を示さなくなるのは、無気力を起こしているサインです。
理想が高かったり、まじめで頑張りすぎる子は無気力になりやすく、不登校の原因になります。
中学校の1年生が不登校になる原因とサインまとめ
中学1年生に多い不登校の原因
・校則を守らなければいけないといった、厳しく管理される環境への戸惑いとストレス。
・テストや部活などでよりはっきりとした結果が出ることが多く、競争や理想との違いに直面する機会が増える。
・中学生は人間関係が大人の社会に近いものになり、問題が起こりやすい。
子どもが出すサインとは
・学校で起きたことやクラスの友達の話、部活での出来事などを急に話さなくなってきた場合には要注意。
・それまで寝起きが良かった子が、朝起こしてもなかなか起きてこなかったり、体調不良を訴える場合には要注意。
・いつも疲れているように見えたり、それまで好きだったことにも興味を示さなくなるのは、不登校の原因になる無気力を起こしているサインなので要注意。