不登校の中学生にとって、家庭の外での居場所と仲間ができることは、不登校を克服するための重要なステップといえます。
学校内の保健室登校などもありますが、本人に抵抗がある場合には、学校以外での居場所を探す必要があります。
学校以外で、不登校の中学生が居場所をみつけるために必要な条件と、本人にあった居場所のみつけ方についてまとめました。
目次
学校以外の居場所をみつけるために必要な条件とは
不登校になって、なかば家にひきこもっていたような中学生が外での居場所をみつけるには、まず次の2つの条件が整っている必要があります。
家庭に居場所があること
不登校の本人にとって、まずは家庭が安心できる居場所でなければ、外の世界へ向かって新たなことにチャレンジする気力は湧きません。
外での居場所を見つけるのは、初めから順調に行くとは限らず、期待外れだったりつまづいてしまったりする可能性も大いにあります。
うまくいかない時でも、家庭が安心できる居場所になっていれば、不安や挫折感によるダメージから回復しやすくなります。
本人の希望であること
本人が家庭で落ち着きを取り戻し、家庭以外でも居場所が欲しいと思っていなければ、外での居場所をみつけるのは困難といえます。
親が学校へ行かないことの交換条件のように、フリースクールなどに行くように強要したところで、長くは通えないでしょう。
「こういう所があるんだけど、どう思う?」というように、親から提案するのはいい事ですが、子どもへの強要にならないように気を付けます。
本人にあった居場所をみつけるのには、どうしたらいい?
では、学校以外での居場所をみつけるには、どんなことをしたらいいのでしょうか。
不登校の中学生を支援する居場所は公的なものから民間団体までたくさんあるので、すぐに子どもに合う場所がみつからなくても、焦らずじっくり探すことが大切です。
学校の先生に相談する
市町区村によって内容に違いはありますが、たいていの自治体では、適応指導教室などの不登校のための支援の場を設けています。
公的な機関なので費用も無料で信頼が置け、学校との連携がとりやすいというメリットがあります。
居場所を探すと言ってもどんなところがいいか分からないという時は、担任の先生に相談して、まずは公的な支援の場を紹介してもらいましょう。
NPOやボランティア団体の場合
民間の団体では、NPO法人やボランティア団体、フリースクールなどがありますが、活動内容やかかる費用は団体によって様々です。
こういった団体を探すにはインターネットや口コミに頼るしかなく、実際に相談や見学に行って、本人に合うかどうかを判断することが大切です。
不登校の中学生、学校以外での居場所と仲間をみつけるにはのまとめ
居場所をみつけるために必要な条件
・家庭が安心できる居場所になっていることで、外で人とかかわる気力も湧き、上手くいかない時にも落ち着きを取り戻すことができる。
・本人が家庭で落ち着きを取り戻し、家庭以外でも居場所が欲しいと思っていなければ、外での居場所をみつけるのは困難。
・親が学校へ行かないことの交換条件のように、フリースクールなどに行くように強要したところで、長くは通えない。
居場所をみつける具体的な方法とは
・不登校の中学生を支援する居場所は公的なものから民間団体までたくさんあるので、すぐに子どもに合う場所がみつからなくても親は焦らない
・どんなところがいいか分からないという場合は、まずは担任の先生に相談して、自治体などが設置する公的な支援の場を紹介してもらうと良い。
・民間の団体を探すにはインターネットや口コミに頼るしかなく、実際に相談や見学に行って、本人に合うかどうかを判断する。
・民間の団体では、NPO法人やボランティア団体、フリースクールなどがあり、活動内容やかかる費用は団体によって違うので注意する。