不登校で高校生が留年してしまった場合のその後の選択肢とは

高校生の不登校で心配なことのひとつは、出席日数や単位が不足して、留年してしまうことではないでしょうか。

文部科学省の調査では、不登校の高校生のうち、留年する生徒は8%程度いるとしており、そうなった場合の対処について考えておく必要があります。

不登校で高校生が留年してしまった場合に考えられるその後の選択肢を、卒業を目指す場合と退学する場合とに分けて解説します。

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不登校で高校生が留年してしまった場合、卒業を目指す選択肢2つ

不登校に限らず、高校生の留年決定後の進路については、卒業を目指す場合には次の2つの選択肢があります。

在籍したまま卒業を目指す

留年が決定しても、そのまま在籍して学校へ復帰する努力を続ければ、いずれ卒業できる可能性はあります。

同級生が上の学年に上がったり卒業してしまう中で、自分だけ同じ学年をやり直すのは、本人の強い意思と努力が必要になるでしょう。

しかし、留年による環境の変化はマイナスの面ばかりでなく、新たな気持ちでやり直すきっかけとなる場合もあります。

転校して卒業を目指す

不登校の高校生が留年してしまった場合の選択肢として、定時制高校や通信制高校への転校があります。

転校は、在籍していた高校の単位を引き継ぐことができますし、転校をきっかけに自分に合った学校を選びなおす機会にもなります。

全日制の高校から全日制へ転校するのは、留年の場合は難しく、特別な事情が無いと認められないので現実的ではありません。

不登校で高校生が留年してしまった場合、退学後の選択肢3つ

不登校による高校生の留年決定後、高校を退学することを選んだ場合のその後の選択肢は次の3つです。

就職する

高校中退後は就職して社会人になる選択肢もありますが、高校中退の場合は就職が厳しく、アルバイトで働くことを余儀なくされている人もたくさんいます。

高校を中退して働く場合には、働きながら資格が取れる職種を選ぶなどして、将来に向けた長期的な計画を立てることが大切です。

進学する

高校を中退しても、高等学校卒業認定試験(いわゆる高卒認定試験)に合格すれば、大学や専門学校などを受験することができます。

高卒認定試験は、年度の終わりまでに満16歳以上になる人が受けられますが、合格率が4割ほどとあまり高くなく、試験の傾向に合わせた学習が必要になります。

留学する

海外留学は、日本の高校に在籍しながら留学するのが一般的ですが、なかには中退者でも受け入れてくれる留学先もあります。

海外の高校を卒業する場合には、日本の高校卒業資格は得られないので、将来日本の大学に進学したい場合には進学先が限られます。

不登校で高校生が留年してしまった場合のその後の選択肢まとめ

卒業を目指す2つの選択肢

在籍したまま卒業を目指す

・留年が決定しても、そのまま在籍して学校へ復帰する努力を続ければ、いずれ卒業できる可能性がある。

・同じ学年をやり直すのは本人の意思と努力が必要だが、留年による環境の変化はマイナスの面ばかりでなく、新たな気持ちでやり直すきっかけとなる場合もある。

転校して卒業を目指す

・定時制高校や通信制高校への転校は、在籍していた高校の単位を引き継ぐことができ、転校をきっかけに自分に合った学校を選びなおす機会になる。

・全日制の高校から全日制へ転校するのは、留年の場合は難しく、現実的ではない。

退学後の3つの選択肢

就職する

・高校中退では就職先が少なく、アルバイトで働くことを余儀なくされている人もいる。

・高校を中退して働く場合には、働きながら資格が取れる職種を選ぶなどして、将来に向けた長期的な計画を立てることが大切。

進学する

・高校を中退しても、高等学校卒業認定試験(いわゆる高卒認定試験)に合格すれば、大学や専門学校などを受験することができる。

留学する

・高校中退者でも受け入れてくれる留学先はあるが、日本の高校卒業資格は得られないので、将来日本の大学に進学したい場合には進学先が限られる。

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