不登校の子が学校へ復帰するためには、まずは疲弊していた心が落ち着いて、元気が回復している必要があります。
また、長期に不登校だった場合は、学校へ復帰したいと思っても、行き始めるタイミングが難しいものです。
不登校で長期に休んでいた場合に、学校復帰に向けて本人に心の準備ができてきたサインと、復帰しやすいタイミングについてまとめました。
目次
こんな言動がみられたら、そろそろ学校復帰に向けて動けるサイン
不登校で休んでいた子に、次のような言動の変化がみられる場合は、心が回復して前向きになってきたサインと言えます。
そういったサインがみられた場合には、様子を見ながら少しずつ、復帰に向けた話し合いや準備をしていくようにします。
退屈を訴える
今まで家で何をするでもなく過ごしていた子が、「暇だ」「退屈だ」と言うようになったり、時間を持て余している様子が見られることがあります。
退屈だと感じるのは、心が元気になって落ち着き始めているからで、「現状を変えたい」という気持ちになってきたサインです。
学校の話題を嫌がらない
今まで学校の話題を避けていた子が、話題を出しても普通に会話ができるようになってきます。
自分から学校や友達の話をするようになる子もおり、そろそろ学校の様子が気になるようになってきたサインです。
興味や行動の範囲が広がる
学校を休んで休養したことで心が元気になってくると、それまで何にも興味が持てない様子だった子に変化がでてきます。
外出、自室の片づけや家事の手伝い、趣味の活動等ができるようになったら、心が回復してきたサインです。
不登校で長期に休んでいた時、学校へ復帰しやすいタイミングは?
不登校で長期に休んでいた子が実際に復帰する時期は、次の2つのタイミングが多く、復帰しやすい時期だと言えます。
夏休み明け
夏休みのような、長期の休みが明けた時期に復帰する子どもが多く、新たな気持ちでスタートするのに良いタイミングです。
夏休み明けは、誰もが学校へ行くのが久しぶりでエンジンがかかりにくい時ですし、行事の多い2学期はクラスにも馴染みやすいようです。
進級や進学時
進級や進学を機に復帰する子も多く、新たなクラスや学校で、一からやり直そうという気持ちになりやすい時です。
不登校の原因が、クラスメイトとのトラブルや担任との相性が合わない場合には、進学やクラス替えによる環境の変化がプラスになることもあります。
不登校で長期に休んだ時の学校へ復帰しやすいタイミングまとめ
心が回復してきたサイン
・「暇だ」「退屈だ」と言うようになったり、時間を持て余している様子が見られる時は、「現状を変えたい」という気持ちになってきたサイン。
・学校の話題を出しても普通に会話ができるようになったり、学校や友達の話をするようになったら、そろそろ学校の様子が気になるようになってきたサイン。
・興味や行動の範囲が広がるようになり、外出、自室の片づけや家事の手伝い、趣味の活動等ができるようになったら、心が回復してきたサイン。
・上記のようなサインがみられた場合には、様子を見ながら少しずつ、復帰に向けた話し合いや準備をしていく。
学校へ復帰しやすいタイミングは?
・夏休みのような、長期の休みが明けたタイミングで復帰する子どもが多く、新たな気持ちでスタートするのに良いタイミング。
・進級や進学を機に復帰する子も多く、新たなクラスや学校で、一からやり直そうという気持ちになりやすい時。
・不登校の原因が、クラスメイトとのトラブルや担任との相性が合わない場合には、進学やクラス替えによる環境の変化がプラスになることもある。